ようこそ好人圃場へ
このホームページでは国内有数のギンナンの産地、祖父江ギンナンの       
販売とJAS認定有機野菜の販売を行います。最初に有機ということについて・・・。


              
  香りのたかい自家育苗の三つ葉              春作の準備も順調
     
  間もなく販売開始です。              とれたての春の味覚をお楽しみに。
 

有機野菜って本当においしいの?


テレビの旅番組やグルメ番組で有機野菜が取り上げられると、レポーターとか
グルメ評論家の皆様が一様に「わー、美味しい」「ワー、新鮮」「わー、
みずみずしい」などと、騒ぎ立てますが、本当にそうなのでしょうか。

ここからはあくまで、当好人圃場店主の個人的な見解とさせていただきます。
本来、いろいろな化成肥料は野菜の味を向上させ、さまざまな農薬は成長の障害と
なる虫害を防ぎ、美しい形状を維持させています。また、高品質、同品質の生産品を
大量に市場に供給可能としています。人類の叡智の結晶ともいえます。現在の農業に、
化学肥料と農薬は必要不可欠な存在です。それに比べ、有機肥料と害虫の人的駆除
だけに頼る有機野菜は品質的に差があって当然。曲がったきゅうり。辛い大根、罅の
入りやすいトマト、黄葉の多いホウレン草。これが普通の有機野菜です。味も慣行(非有機)
野菜に比べ、美味しいとは言い切れない面もありますね。いずれにしても
も美味しい、不味いは購入されたお客様が判断することだと思います。
2009年6月頃インターネットのニュース記事の中で、イギリスのある論評が
有機野菜の健康効果は少ないと述べていると伝えていました。しかし、その
記事を詳しく再読しようと思っていたら、その日のうちに消えてしまっていました。
おそらく、有機野菜に健康効果うんぬんを求めること自体、論評の対象と
成り得なかったからでしょう。となれば有機野菜の特性は?言うまでもなく
農薬無使用、化成肥料無使用による安心、安全性にあるのです。
味は二の次と言うわけではありません。しかし、無条件で美味しいと
言うつもりもありません。もちろん有機栽培者として、限られた使用可能
肥料を使い、可能な限り美味しさを追求する努力を怠るものではありません。
有機野菜イコール美味しいと喧伝することは、実効もないのに痩せるとか
ガンが治るとかうたう健康食品と同じようなものですね。
                                                               


有機栽培の根本

従前は、特にオーソライズされていなくても、有機とかオーガニックとかを冠した農産物を販売することが
できました。しかし、2005年の有機JAS法改正により、有機JASの認証がない圃場(田畑)で生産された
農産物に、有機もしくはオーガニックといった呼称をつけることはできなくなりました。

その圃場で使用する肥料は、圃場内循環堆肥、種カス、鶏糞など日本農林規格が
指定した有機肥料しか使用できません。しかし、種カス、鶏糞など市販のものは生産過程で
化学薬品などを使用していないとはいいきれません。ならばどうするかです。つまるところ
製造元から化学製品を使用していないことを証明する製品内容証明をとるしかありません。

現在使用している有機肥料は以下のものに限っています。いずれも適合証明入手済です。

肥料の名称 製造元 種別
なたね油かす 辻製油 肥料
純良なたね油かす 開-オイルミルズ 肥料
発酵鶏糞 近藤養鶏所 肥料
みのまぐ(15炭酸苦土石灰) 清水工業 土壌改良剤

この他としては、自家製の腐葉土を元肥、追肥用に使用しています。
 
結論として本当の有機野菜は日本農林規格が指定する認定機関が認定した圃場で生産され、
規定の肥料を使用し、有機JASの認証シールを貼ったものに限るというわけです。
そこでJAS認証を得るための関門の主たるものを、参考に列記します。

1.植え付け前、2年以上その圃場で禁止された農薬や化学肥料を使用していない。
2.周辺から使用禁止資材が飛来、流入しない圃場で栽培する。
3.組み換えDNA技術による種苗は使用しない。

有機栽培においては、農薬を使用しないことが原則です。しかし、決して無農薬というわけではありません。
あくまで農薬無使用栽培と称します。農薬の残留性は高く、有機栽培に移行したとしても、それまで農薬に
依存してきた土壌の農薬の残留性は根絶できません。当然その土壌で育った農産物にも農薬は残留します。



有機栽培の諸問題

そんなわけで、有機栽培は農薬依存がが浸透している現在の農家では、実現不可能な
栽培方法だと思います。逆に全農家が有機栽培を始めたら、圃場中、害虫だらけに
なるはずです。これも問題です。つまり、有機栽培は化成肥料、農薬を使用する
従来の慣行栽培と共生していかねばならない時代になったのかなと思うのです。
また、有機野菜は安定しない形状、万人向けの美味しさと異なる、素の味覚のため
青果市場、JAなど通常の販売ルートにのせることも難しいはずです。

有機栽培は農薬を使いませんので、害虫は人力によって駆除するしかありません。
とはいえそこにも問題は発生するのですよ。農薬不使用栽培を継続していると、
周囲の慣行農地から発生する害虫を全て引き受ける事態となります。有機圃場が
害虫の駆け込み寺になってきます。駆け込んできた害虫を手作業で手厚く葬ることが
有機栽培の基本です。今年(2009年)手作業で駆除した害虫は、いんげんにつく黄金虫、
茄子の葉を食い荒らす葉ダニ、柿の葉に寄生するイラなどです。特に茄子の葉ダニは手強く
完全に除去するに至らず、ついに茄子の出荷は断念せざるを得ませんでした。
手作業による除去を物理的防除、農薬による除去を化学的除去といいます。
物理的除去というと聞こえはいいのですが、実際は前近代的な手段です。
厳しい作業です。でも害虫をほぼ絶滅させるほどの
農薬を使うことを思えば、必要不可欠な農作業でしょうね。

このように栽培された野菜が本物の有機野菜なのです。
好人圃場は認定機関「社団法人全国愛農会」の有機JAS認証を得た圃場です。

好人圃場の有機野菜の特徴はというと、以下の2点にしぼられます。

1.有機JAS認証を受けた圃場で栽培された野菜です。
安全性に太鼓判が押されています。


2.売り切れごめんの少量生産ですので、それほど人件費が
かかりません。また、仲買いを介しませんので、
市場価格に近い値段で供給できるということです。


以上2点に集約されます。
以上をご理解いただいたら、さあ、JAS認定有機圃場「好人圃場」へどうぞ。

祖父江ギンナンについてもう少し知りたい方はギンナンあれこれのページへどうぞ







ブロッコリ



ギンナンこんにゃく
冬枯れのギンナン
ギンナン500g詰め
夏のギンナン